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ガールズ&パンツァー感想~西住みほに見える渕上舞のがんばらないスタイル~

渕上舞さんにハマったので、彼女の代表作「ガールズ&パンツァー」を見ました。

 

渕上さんには、音楽活動とラジオの「渕上舞のとりあえずまぁ、話だけでも。」からファンになったのですが、
それらを見て、私が渕上さんに抱く印象は、
がんばりたくない人
です!

一見、悪口みたいに聞こえますが、「がんばらない」って今を生きる人々にとってすごく大切なことです。
最近、ブラック企業、過労などの言葉が飛び交っており、がんばりすぎて身体や精神に異常をきたす人が増えています。
世の中には、「無理をして頑張ることが美しい」という考え方がまだまだ定着していて、それがブラック企業や過労の元凶なのではないかと思っています。
そんな「がんばれー!」というスタイルと逆方向に行く渕上さんは、
疲れた現代人に、「無理をしなくてもいい。疲れたら休んでいい」と教えてくれる素晴らしい人だと思っています。
まだ渕上さんの楽曲、ラジオを聞いたことがない人は是非聞いてみて下さい。

 

今回、渕上さんの声優業の原点となったガルパンに触れてみましたが、
ガルパンの中に、彼女の「がんばらない」スタイルに通じるものが見えたので、
それらについて話していきたいと思います。

「勝利がすべてではない。楽しむことが大事」という大洗女子学園

渕上さん演じる主人公、西住みほは、元戦車道の名門校出身ですが、
名門校の、「勝利こそがすべて」という考え方が嫌で、戦車を嫌いになり、
戦車道部のない現在の大洗女子学園に転校します。
なんだかんだで大洗女子学園でも戦車道をやることになったのですが、
そこでできた新しい仲間とワイワイやっているうちに、戦車道を楽しむ気持ちを取り戻していきます。

 

この西住みほの「勝利がすべてではない。楽しむことが大事」というのは、
渕上さんの声優、歌手としての在り方に似ていると思います。
私の偏見ですが、音楽って「がんばれー」って曲の方が売れやすいのですが、
渕上さんの楽曲は「がんばらなくていいんだよ」という曲が多く、自分らしさを大切にしています。
そして、自分らしい楽曲を出していくことを楽しんでいるように見えます。
ラジオでも型にハマらない自由なトークが魅力です。

負けたら廃校、背水の陣

実は、負けたら廃校という重圧を背負わされていた西住みほ。
強敵相手に、追いつめられるシーンが何度もあるのですが、
最後まで諦めず、機転を利かせて戦う所がめちゃくちゃ熱いです!

 

実は、渕上さんは西住みほ役を勝ち取るまで、なかなか役をもらえず、
声優を諦めて故郷の福岡に帰ろうと思ったこともあったそうです。
背水の陣で挑んだ西住みほと渕上さんを重ねると涙が出てきますね。

 

また、よくある漫画やアニメだと、追いつめられた主人公が逆転する時って、
負けるもんか!うおおおお!根性だ!
ってなることが多いですが、
西住みほは、追いつめられると、あんこう踊りをして仲間を励ましたりして、
ちょっとマヌケに見えるけど、
厳しい状況でも楽しむことをやめないスタイルがすごくいいなと思いました。

やっぱり西住みほと渕上さんってなんか似ている

私が初めて知った渕上さんのキャラは、ナナシスの羽生田ミトだったので、
渕上さんはクールなキャラのイメージでした。
なので、西住みほみたいなかわいい系のキャラはなんだか新鮮でした。
だけど、西住みほって一見、力の抜けたかわいいキャラに見えるのですが、
どこか強者の一面が見え隠れする所があって、
この二面性を醸し出せる演技ができるのは渕上さんだけだなと思いました。

 

あと、西住みほは隊長なので、「パンツァーフォー!」と言って仲間を鼓舞するのですが、
その言い方が、よくある主人公の「よし、行くぜ!」って陽なかんじではなくて、
どこか声が張り切れないかんじがして、
そこが、がんばらない渕上さんらしくてすごくいいなと思いました。

 

以上、西住みほに見える渕上さんのがんばらないスタイルの話でした。

私も、がんばりたくない。
明日からがんばればいいや