五等分の花嫁感想 ヒロインダービーの予想と回顧
少しタイミングが遅いけど、五等分の花嫁の原作全巻読んでストーリーが予想以上に面白かったので感想を書きます。
五等分の花嫁のアニメが2019年1月からやっていて、水瀬いのりさんも出ているので見たのですが、絵がカクカクしていてあんまり可愛くない、話もパッとしない印象だったので3話くらいで切っちゃいました…
ですが、最近原作が最終回を迎え予想外の展開だとネットで話題になっていたので、気になって原作をいっき読みしました。
めちゃくちゃ面白かったです。
最初絵が可愛いだけの漫画だと思っていたのですが、終盤の予想外の展開、読者を間違った方向への誘導、密かにはっていた伏線、ストーリーの組み立て方に恐れ入りました。
流し読みだったので伏線の考察など全然できないのですが、今読み終わったわくわくした気持ちを文字に残したい。
というわけで、ヒロインダービーと題しまして、競馬の予想風に感想を語っていきたいと思います。
五等分の花嫁のストーリーを雑に解説
五つ子のうち1人と結婚した主人公が、五つ子との出会いからを回想するストーリー。読者はだれと結婚したかはわからない。つまり五つ子のヒロインレースで誰が勝つか当てるゲームなのです。
出走馬5頭紹介
順番に公式プロフィールを紹介
(画像はアイコン用として公式が公開しているもの)
長女
一花
面倒見の良いお姉さんタイプだが、めんどくさがりでズボラ。女優を目指している。
次女
二乃
女子力が高い。主人公に対して敵対的な態度をとるが、それは姉妹を大切にしているが故。
三女
三玖
無口で自分に自信がない。戦国武将が好き。一番最初にデレる。アニメ1期の範囲ならたぶん読者から1番人気。
四女
四葉
元気いっぱいなアホな子。運動が得意。人から頼まれると断れない性格。
五女
五月
まじめで不器用な性格。食べるのが好き。主人公の初恋の人に似ている。アニメではCV水瀬いのり。
以上5人でヒロインレースを戦うのですが、ここからはストーリー序盤まで読んだ時の僕の予想を人気順に上げていきます。(ここでの人気とは、勝つ確率が高そうという意味)
(以下ででてくる言葉:オッズ=ギャンブルで当たった時に賭けたお金が何倍に増えるか。数字が小さいほど勝つ確率が高い、つまり強い。目安として2倍以下になるのはディープインパクト並みに強い時)
予想
一番人気 五月 オッズ1.8倍
・強い所
主人公には子供の頃に出会った初恋の人がいて、五月がその初恋の人と同一人物であろうフラグが立ちまくる。
主人公と会うたびに口喧嘩する。まさに古き良きメインヒロインってかんじの性格。
なかなかデレない。ラブコメで勝ちヒロインは最後にデレるというのがお約束。
・弱い所
CV水瀬いのりだということ。水瀬いのりのキャラは振られることが多い(ここさけの順、リゼロのレム、ダンまちのヘスティアなどなど多数)
しかし強い所であげたように今回はあまりに勝ちフラグが立ちすぎているので水瀬いのりのジンクスも跳ね返してくれるでしょう。水瀬いのりのファンの間では、遂にいのりんが勝ちヒロインを引いたと多くの歓喜の声があがったとか。
二番人気 三玖 オッズ3.0倍
・強い所
読者人気が高い。おとなしくて自信のない女の子が主人公との出会いをきっかけに少しずつ成長していくのはすごく応援したくなる。
最初にデレたヒロインが勝つパターンも多い。
・弱い所
典型的な読者の人気を集めて主人公には振られるタイプ。いつもなら水瀬いのりがよくやるタイプの女の子。レムとか順にめっちゃ似てる。つまり振られる。
たまに作者が初期構想を変えて、読者人気の高いヒロインを勝たせることもあるのでまだチャンスはある。
三番人気 二乃 オッズ4.9倍
・強い所
ツンデレは正義。
アニメopの歌詞で「大嫌いから大好きへと変わる心」とある。初対面で主人公に対して1番「大嫌い」という態度を取っていたニ乃が勝つフラグか?
・弱い所
完全に偏見なのだけど、オタクは大人しい女の子が好き(三玖のような)。気が強い二乃は読者からあまり人気が出なさそう(好きな人ごめん)。人気がないヒロインを勝たせるパターンは少ない。
性格がストレートすぎる。ストレートに好き好き言う人は昔からよく振られる。
四番人気 一花 オッズ8.0倍
・強い所
病んでいく所、腹黒い所が人間味があって個人的に結構好き。
女優業と学業両立させている苦労人。苦労人には勝ってほしいって気持ちもある。
・弱い所
一花は腹黒くて卑怯な手を使って他のヒロインを蹴落としていく役回り。つまり悪役。悪役が最後に勝つことは考えにくい。
あと、姉妹の中で長女が勝つってあまり聞いたことがない。妹は正義。
五番人気 四葉 オッズ20倍
四葉はいつでも元気いっぱいなアホな子。恋愛には絡んでこないでしょう。
物語中盤から一花、二乃、三玖の争いが激化し険悪なムードになります。そんな中いつもでも元気な四葉は癒し枠。
レースの展開予想
左がゴールでだいたいこんな展開と予想
まず③番が最初に仕掛ける。
それを見た① がすかさず③の妨害。
その隙に②が少し離れた位置から勝負をかける。
レース中盤まではこの3人が主導権を奪い合う。
が、後ろで力を溜めている⑤がスパートをかければ一気に勝負は決まるでしょう。
④はレースに参加せず、外から応援。
買い目
五月が勝つに1ヵ月分の生活費20万円つぎこみます!
こんなんぶっちゃけ出来レース。五月が明らかにメインヒロインみたいな書かれ方している。
ちなみに勝つと思うのは五月だけど、誰が好きかと聞かれたら四葉。明らかにアホっぽいキラキラした目がかわいい。
では、レース結果の方見てみましょう。
以下ネタバレあり
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実際のレースの展開ですが、
最初は三玖が主人公を好きになり、それに続くように一花も主人公を好きになります。
最初のうちはこの二人の争い。一花が卑怯な手を使って三玖の邪魔をします。
読者のヘイトを溜めまくる一花ですが、物語を盛り上げるスパイスという意味ではかなり好きなキャラです。一花が闇に染まりだしたあたりからストーリーが一気に面白くなり、キャラが可愛いだけの漫画ではないと思えてきました。一花、人間味があってある意味好きです。
一花と三玖の2人が牽制しあってなかなか盤面が動かないのですが、中盤二乃が主人公を好きになり流れが変わります。
二乃はストレートな性格なのですぐに告白!リードします。卑怯な手を使ってこそこそやっていた一花がめっちゃ焦っているのが面白いです。
と、まあ、序盤から中盤にかけての展開は予想どおり。
さて、一番人気の五月ですが、まだ主人公に対しデレてはいないものの、物語の節目節目で主人公が子供の頃出会った初恋の少女の正体が五月ではないかというフラグが立ちまくります。
あとはデレるだけのお仕事でしょう。初恋の少女のフラグを回収するだけで五月の勝ちは決まる!3人の醜い争いなど眼中にないでしょう。
さあ五月、いつデレる?
ざわ。。。ざわ。。。
終盤のエピソード「修学旅行」で五月に動きが出る!
五月が主人公に対し、子供の頃出会った初恋の少女のことを思い出させようとする行動をとり始めたのだ!
五月キター!うおー!差せー!
でも何かおかしいぞ。。。
主人公が初恋の少女の正体が五月だと気付くイベントよりも先に、五月が主人公にデレるイベントがくるはずでは?
何度読み返しても五月が主人公を好きになったような描写はない。。。
何が起こっているんだ???
結局、修学旅行は三玖と一花の仲直りという形で終わり、恋愛的に進展はありませんでした。
修学旅行編最後のページ
五月→四葉
「五年前…本当に合った子はあなただったと」
は?
ずっと五月だと思っていた初恋の少女の正体が、実は四葉だった???
つまり、このヒロインレース、後ろで力を溜めていた五月と観客席で応援していた四葉が入れ替わっていた????
これはテニプリの仁王くんもびっくりのイリュージョンですよ!!!
いやはや、ただのアホな子だと思っていた四葉が実は運命の女の子だったなんて。。。
完全に五月だと思ってましたよ。
でも振り返ってみると四葉は謎に最初から主人公に協力的でしたね。
四葉のこれまでの行動、主人公のことが好き故の行動だったのかっていうのが結構あるんですよね。
四葉は主人公の事が実は大好きだけど、自分が恋愛に絡むと姉妹の仲が悪くなるからあえて身を引いていた?
五月を昔の自分に変装させて主人公に会わせていたいたのも、主人公の初恋の少女への未練を消すため?
そんな考えがあったなんて、、、今までの四葉の行動を振り返ると、どこまでも人のために動いてしまうんだなーって。。。
四葉めっちゃかわいいやん!
ただのアホな子じゃなかった。
そのあとも学校祭のイベントや、姉妹それぞれの進路や夢の話などありましたが、
ヒロインレースはそのまま四葉がぶっちぎりの勝利!
わーい
大波乱のレースでしたね。
僕の予想は大ハズレでしたが、読者を間違った方向へと導く巧みなストーリー展開に本当に恐れ入りました。
よく見ると見えにくい所でちゃんと四葉が伏線を張っているし、決して作者があやねるを好きだから最後の結果を変えた訳ではない。
おもしろいレースでした。
うーん、僕は5人の中では四葉が好みだったのですが、予想は五月にしてしまった。すなおに好きな子を推していれば当たっていたのに。。。悔しい。
所で、、、
五月とは何だったのか
圧倒的一番人気に推されながら、実はレースに参加すらしていなかった。
結局1人だけデレることなく終わってしまいましたね。
あれだけ注目されておいて全くいい所なし?
僕はそうは思いません。
この作品、恋愛だけでなく、それぞれの登場人物の成長が描かれています。
五月は、母親が亡くなってから、自分が母親の代わりにならなければいけないと思い生きてきました。母親のコピーですね。
ですが、主人公に家庭教師についてもらってから、人に教えることの楽しさに気づき、先生になるという自分の夢を見つける。
お前は母親のコピーだ!という敵みたいな人もでてくるのですが、そんな輩も自分の意志でやっつけて夢に向かって進むのでした。
恋愛など目もくれず夢に向かって真っすぐ突き進む五月は決して負けてなどいない。
アニメでは、どうして水瀬いのりさんが得意な大人しい役の三玖ではなく五月役になったのかずっと疑問に思っていたのですが、最後まで読んで納得しました。
五月の「憧れの人がいる。夢に向かって真っすぐ突き進む」という所は、水瀬いのりさんと共通しています!
ですが、水樹奈々さんはあくまで憧れであり、水瀬いのりさんはコピーになろうとしているわけではない。
自分の歌を見つけ、真っすぐ突き進んでいる。
アニメ二期も決まり、先生を目指す五月を水瀬いのりさんがどう演じるのか非常に楽しみです!
そういえば、生活費全額を五月に賭けるとか言ってましたね。
今月どう生活すればいいんだ?
地下行き決定っ。。。。