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空の青さを知る人よ感想【映画】【ネタバレあり】

アニメ映画「空の青さを知る人よ」(以下、空青)を見た感想、個人的な解釈です。
あくまで私の感想を残したいというものなので、解釈が甘い部分ありますし、小ネタなど見落としている所あると思います。

 

作品紹介

空青とは、埼玉県秩父市を舞台にしたあの花シリーズの第3弾です。ストーリーは独立しているので他の作品を見ずに「空の青さを知る人よ」から見ても楽しめます。
前作「心が叫びたがってるんだ」は主人公役の水瀬いのりさんの演技が素晴らしいので是非是非見て下さい。クライマックスでは水瀬いのりさんの可愛らしいイメージから想像できないようなセリフが飛び出すので必見。(宣伝)

前2作品は思春期の葛藤がテーマになっていますが、今作の空青は大人になって自分の限界が見え始めた20代30代をターゲットにした作品になっています。
主人公は女子高生の相生あおい(以下、あおい)ということになっていますが、私的にはあおいはあくまで視聴者の目線の代わりを担う主人公で、物語の真の主人公は31歳の金室慎之介(以下、慎之介)だと思っています。慎之介は高校卒業後ビッグなミュージシャンになるという夢を抱き上京するものの演歌歌手のバックバンドという微妙な立ち位置、地元においてきた元カノのことが忘れられず31歳にして独身という所謂ダメな大人です。そんなダメな大人の慎之介が空の青さを知るという物語です。
慎之介のように夢を追うものの微妙な所で終わってしまい、結婚にも焦りだしてそろそろ妥協しようという20代30代の方多いと思います。(私もその一人)そんなダメな大人のみんなに響く作品です。

 

題名「空の青さを知る人よ」の意味とは
ことわざ

井の中の蛙大海を知らず、されど空の深さ(青さ)を知る」
から来ています。
前半の「井の中の蛙大海を知らず」は誰でも知っている中国のことわざですが、最近後半の「されど空の青さを知る」が付け加えられて使われることがあるそうです。
意味は、「狭い世界に生きている人は広い世界を知らない。だが狭い世界で生きているからこそものごとの深い所までわかることがある」というかんじだそうです。
作中において、「井の中の蛙」とはまさに秩父という田舎で音楽をやって東京に夢を見ている高校生の頃の慎之介および同じように音楽をやっている今のおあいのことだというのはすぐにわかりますが、「空の青さ」というのは元のことわざとは意味が違っているように思えます。その「空の青さ」とは何なのかというのがこの作品の最大のテーマで見た人によって解釈が代わってくる部分です。
自分なりに「空の青さ」とは何か考えて見ました。

以下ネタバレ含むので、まだ見ていない人は先に映画館に行って下さい。

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ここからネタバレ考察


空の青さを知る人とは、慎之介の元カノの相生あかね(以下、あかね)のことです。

あかねは妹のあおいを一人にすることができないので慎之介の誘いを断り秩父市、まさに井の中に残ることを選びます。周りの人からは、妹のめんどうばかり見ていて自分の好きなことができず、恋人と離れ離れになり31歳まで独身を引きずっている痛い人と見られガチです。

ですが、実は重度のシスコンで妹を可愛がることに幸せを見出していて、秩父と言う井の中にとどまりつつそこにある幸せに気づいているのです。

ここで言う空の青さとは実は近くにあるその人にとって一番大切なもの、その人なりの幸せだと思います。

 

次に慎之介が高校生の姿の「しんの」と分離してしまった理由について考えます。
慎之介の夢は、ミュージシャンとしてビッグになってあかねを喜ばせることですが、あかねが東京に行けなくなった時点でその夢は終わります。そこでミュージシャンとしてビッグになる部分だけでも夢を追うためには、あかねを喜ばせたいという気持ちを自分から切り離すしかなかったのです。秩父という井を飛び出し東京にいけばビッグになって幸せになれると妄想しつつも、あかねを喜ばせたいという一番大切な気持ちを忘れているので、東京に行った慎之介は成功するはずもないのです。

 

そして物語で一番熱いシーン、慎之介としんのが対面するシーン
東京に行ったものの夢をかなえられず帰ってきた慎之介。社会の厳しさを知り、世の中運とコネだと気づきかつての熱さを失っています。(私もそうなのですが、30歳近くになると夢とか熱さよりも、いかにして社会の中で楽に生きるかってかんじになりますよね。)

それを見た高校生のしんのはもちろん、ださい!お前みたいな大人にはなりたくない!と言います。しかし、否定するだけでなく、東京に行く決心をし、前に進めたことはすごいと認めてくれます。

ここで私は、なりたい理想の姿にはなれなかったけど、進めた、夢はかなわなかったけど今まで歩んだ道は無駄ではないと思わされて少し楽になりました。

 

最終的に慎之介は、しんのとのやりとり、あかねが事故にあう中で、あかねを好きだという気持ち、音楽をやる理由はあかねを喜ばせたいからだということを思い出します。そして、31歳という年齢ですが、あかねを喜ばせるためにまた音楽をがんばると決意し、慎之介としんのは合体します。

慎之介にとって一番大切な気持ち「空の青さ」とは、あかねを喜ばせたい気持ちだったのです。

 

この作品から得られる教訓は、

  • 最初の一歩を踏み出した時の一番大切な気持ちを忘れてはいけない。
  • 幼い頃夢見てた理想と今の自分が違っても、ここまで歩んできたことは無駄ではないし、上記の一番大切なものを思い出せばいつでもやり直せる。

 

以上、私なりのこの作品の解釈です。考察浅いですし、間違っているところあるかもですが、私は、30歳なんまだまだ若いしがんばれると思わされました。

 

最後に私の話

私はアラサー独身でご覧のようにオタクやっててぶっちゃけ仕事もつまらないし端から見るといかにもダメな大人なんですよ。

こんな今の自分を高校生の自分が見たらまさにしんのみたいに怒りそう…..いや、そうでもない気がする。というのも高校生の頃の私は夢とか野望とか特になかったので、なるようになったなって思うんじゃないかな。。。


子供の頃からどこか冷めてて夢なんてなかった私にとって「空の青さ」とは何なのだろうか。


とりあえず今何をしている時が一番楽しいかというと水瀬さん大西さんのラジオを聞いている時だけど、、、幸せとは空の青さとはいかに。。。

 

それでは皆さんお体に気をつけてがんばりぼんです!